2026/08/09 18:51
革製品というと、なんとなく秋冬のイメージがあります。
ブラウンやブラック、深いグリーンやネイビー。
落ち着いた色が多いこともあって、暑い夏よりも、少し涼しくなってからのほうが革が似合うような気がします。
実際、真夏の暑い日に汗をだらだらかきながら、革のバッグを持つのは、ちょっと重たく感じることもあります。
もちろん服装との相性もありますし、革製品だから夏に合わないというわけではありません。
財布やキーケース、革の小物なんかは、一年を通して使うものです。
だから、季節によってわざわざ革製品を買い替えるようなものでもないと思います。
それでも、暑い季節になると、なんとなく涼しげなものを身につけたくなる。
これは、やっぱり自然な感覚なんじゃないかなと思います。
僕なんかは、真夏のメタクソ暑いときだけガリガリ君が食べたくなったりします。
普段はそこまで食べたいと思わないのに、暑くてたまらない日にだけ食べたくなる。
ガリガリ君が食べたくなると「夏だな」と感じます。
たぶん、季節を感じるって、そういうことなんじゃないでしょうか。
夏だから絶対にこれ、というものがあるわけではなくて、その季節に自然と欲しくなるものや、心地よく感じるものがある。
そんなことを、少し前にいただいたセミオーダーをきっかけに感じました。
そのとき、お客さんが選ばれたのは、外側が落ち着きのある淡いくすみブルーで内側が優しいピンクの色。

僕自身、これまで作ったことのない組み合わせでした。
実際に革を組み合わせて作ってみると、思っていた以上に軽やかな雰囲気になりました。
革の質感や落ち着きはちゃんとあるのに、くすみブルーと淡いピンクの組み合わせが、どこか涼しげ。
「これ、夏の服にも似合いそうだな」と、作っている自分自身がちょっと新鮮な気持ちになりました。
革製品というと、どうしても重厚感のある色を思い浮かべることが多いと思います。
それはそれで革の魅力です。
でも、革だからといって、必ずしも重たい色でなくてもいい。
少し淡い色を選んだり、明るい色を組み合わせたりするだけで、同じ革でもずいぶん印象が変わります。
もちろん、夏だから夏らしい革小物を買おう、という話ではありません。
財布なんて、一年中使うものですから。
ただ、自分が毎日使うものの色を選ぶときに、そのときの季節や気分を少し取り入れてみる。
それくらいの楽しみ方なら、あってもいいんじゃないかなと思います。
今回の組み合わせも、お客さんが選んだからこそ生まれた色合わせでした。

自分ではしない組み合わせを、お客さんに教えてもらうことがあります。
そして、実際に作ってみると、「こんな色もいいな」と、こちらまで新しい発見をする。
セミオーダーで革小物を作っていると、そういう瞬間がけっこう面白かったりします。
暑い夏に、冷たいガリガリ君を食べたくなるように。
革小物にも、少し涼しげな色を選びたくなることがあってもいい。
そんなことを、今回の革の組み合わせを見ながら思いました。

【オーダー品】
めっちゃ入る三つ折り財布
外側:くすみブルー × 内側:優しめピンク
糸:薄いピンク
【今後の出店予定】
■千年未来工藝祭 | 福井
日時:8/29(土)11:00~18:00
8/30(日)10:00~17:00
場所:越前市アイシンスポーツアリーナ
■パンと音楽とアンティーク | 東京
9月19日(土)-20日(日)10:00~18:00
場所:東京オーヴァル京王閣
■デザインフェスタ vol.64 | 東京
日時:11/14(土)・15(日) 10:00~18:00
場所:東京ビッグサイト 西&南館
革や糸の色選び、使い方やお手入れのことなど「これってどうなんだろう?」と思ったことがあれば、気軽に聞いてもらえたら嬉しいです。

