2026/07/19 19:11
工房を整理していたら出てきた、10年以上前に自分用として作った二つ折り財布です。
まだATELIER SABOとして販売を始める前。
この財布は、自分用として作った二つ目の財布です。
当時は、オーソドックスな二つ折り財布くらいしか形が思い浮かばず、この頃から栃木レザーを使うようになりました。
今見ると縫い目も仕上げも全てがド下手だだなと感じますが、完成したときの嬉しさは今でもよく覚えています。
今ではこのような形の財布は作っていません。
時代とともにカードを持ち歩く人が増え、お客さんからいただくご要望も変わってきました。
そうした変化の中で、ATELIER SABOの財布も少しずつ形を変え、現在のスタイルになっています。
そして、この財布にはもうひとつ懐かしいポイントがあります。
ロゴです。
実は今とは少し違う、ATELIER SABO初期のロゴ。
当時は刻印ではなく、焼き印を使っていました。
しかも財布を作ってしばらくしてからブランド名が決まったので、後から焼印をしたので曲がってるしセンターにもなっていません。

焼印と刻印どちらがいいのかもわからず、オーダーして作ってもらったのですが、これが難しくて…。
温度が少し高いと焦げる。
低いと薄い。
押す角度が少しずれると曲がってしまう。
なかなか思うように入らず、ずっと苦戦していました。
そんな経験もあって、現在は刻印を使っています。
昔の焼印を見ると、決して上手とは言えません。
この財布の焼印もちょっと焦げてます。
でも、不格好だからこそ、その頃の自分の試行錯誤や「もっといいものを作りたい」と夢中になっていた気持ちまで思い出します。
革は経年変化を楽しめる素材ですが、こうして昔の作品を見返すと、自分自身も少しずつ変化してきたんだな、と感じます。
これから10年後、今作っている財布を見返したとき、また新しい発見があるのかもしれません。

【今後の出店予定】
■千年未来工藝祭 | 福井
日時:8/29(土)11:00~18:00
8/30(日)10:00~17:00
場所:越前市アイシンスポーツアリーナ
@craft1000mirai
■デザインフェスタ vol.64 | 東京
日時:11/14(土)・15(日) 10:00~18:00
場所:東京ビッグサイト 西&南館
@designfesta
革や糸の色選び、使い方やお手入れのことなど「これってどうなんだろう?」と思ったことがあれば、気軽に聞いてもらえたら嬉しいです。
