2026/06/23 18:32
先日、お客さんからこんな言葉をいただきました。
ウチのオンラインストアの「左利き用に変更可」にときめいたそうです。
しかも差額料金なし。
その事に「圧倒的な平等感」を感じていただけたとの事でした。
その言葉を見て、少し驚きました。
というのも、自分の中では左利き用を追加料金なしでお作りすることは、ごく自然なことだったからです。
右利き用も左利き用も、作る工程そのものは変わりません。
本音を言うと縫い方などが通常と逆になるので作りにくく感じる程度です。
型紙を反転させて、一つひとつ手作業で仕立てていく。
かかる手間も、向き合う時間も同じです。
だから「左利きだから料金が変わる」という発想は、もともとあまりありませんでした。
ただ、左利き用の在庫までは用意していません。
どうしてもご注文をいただいてからお作りするセミオーダーになるため、少しお時間をいただくことになります。
それでも喜んでいただけることが、本当にありがたいなと思います。
考えてみれば、世の中のほとんどのモノは右利き向けに作られたものです。
改札、券売機、ハサミ、ノート、財布。
右利きの私にとっては当たり前すぎて気づかないことでも、左利きの方は日常の中で小さな不便を感じているという事はわかっていても、本当の意味での体感はできません。
だからこそ「圧倒的な平等感」という言葉が印象に残りました。
私は特別なことをしているつもりはありませんでしたが、その当たり前が誰かの喜びにつながっていたのだと知ることができました。
革小物を作っていると、お客さんから思いがけない言葉をいただくことがあります。
そしてその言葉が、自分では気づかなかった価値を教えてくれることがあります。
今回もまた、お客さんに教えていただいた出来事でした。
これからも右利きの方にも左利きの方にも、できる限り使いやすい革小物をお届けしていきたいと思います。

【オーダー品】
めっちゃ入る三つ折り財布
外側:グレー × 内側:くすみブルー
糸:薄いブルーグレー
左利き用
革や糸の色選び、使い方やお手入れのことなど「これってどうなんだろう?」と思ったことがあれば、気軽に聞いてもらえたら嬉しいです。

