2026/06/08 18:49
先日、お客さんから「色移りって、実際どの程度移るものなんでしょうか?」というご質問をいただきました。
革製品を検討している方にとっては、気になるポイントかと思います。
まずお伝えしたのは、染色された革を使っている以上、色移りの可能性はあるということです。
ただ、それは「必ず色移りする」という意味ではありません。
僕自身も普段から革の財布を使っていますが、日常生活の中で色移りが気になったことはほとんどありません。
一方で、絶対に色移りしないとも言えません。
例えば、バッグの中で水滴の付いたペットボトルと長時間一緒になっていたり、濡れた状態で他のものと強く擦れたりすれば、色が移る可能性はあります。
実際、製作中にもそれを感じることがあります。
革の断面(コバ)を仕上げる工程では、水分を含んだ仕上げ材を使って磨くことがあるのですが、その作業をしていると手に染料が付いていることがあります。
そういう経験があるからこそ「絶対に色移りしません」とは言えません。
でも、だからといって過度に心配する必要もないと思っています。
普段通りに使っていて、色移りで困ったという経験は私自身ほとんどありませんし、多くの場合はそこまで神経質にならなくても大丈夫かと思います。
革は天然素材です。
便利さだけを追求した素材ではありませんが、その代わりに使い込むほど表情が変わり、自分だけの風合いに育っていく魅力があります。
仮にシミになったとしても、濃い色ではそもそも目立たなかったり、明る色でも経年変化が進むにつれ、気にならなくなる場合もあります。
今回ご質問をいただいたお客さんには「色移り」の可能性もある事を伝えつつ、そのうえでご納得いただき、ご注文までいただけたことを嬉しく思っています。
気になることがあれば、どんな小さなことでも遠慮なく聞いてください。
良いことばかりではなく、素材の特徴も含めてお伝えするのが作り手の役目だと思っています。

【オーダー品】
めっちゃ入る三つ折り財布(ギボシver)
外側:グレー × 内側:グリーン
糸:グリーン
革や糸の色選び、使い方やお手入れのことなど「これってどうなんだろう?」と思ったことがあれば、気軽に聞いてもらえたら嬉しいです。
