2026/04/07 19:50
自分が作りたいものだけを作っていて、それで売れないとしたら、それってただのエゴなのだろうか。
そんなことを考える事があります。
以前の自分は、色の組み合わせに強い自信がありました。
この組み合わせは良い、だからこの色を選んでほしい。
そんな気持ちが、どこかにあったと思います。
もちろん、それは作り手として大事なことだと思っています。
自分の感性を信じて形にすること。
でも今振り返ると、選ばせているようで、実は選ばせていなかったのかもしれません。
セミオーダーに対応するようになってから、見えてきたことがあります。
それは、人の好みは本当にバラバラだということです。
人気色はあえて避けたい人。
誰とも被らない組み合わせがいい人。
自分の中に明確な「好き」を持っている人。
そういう方が、少しずつ増えてきました。
もしかしたら最初から、既製品では満足できない人や、自分のこだわりを大事にしたい人が、うちの商品を見つけてくれていたのかもしれません。
だからこそセミオーダーという形にしたことで、そのニーズがよりはっきり見えるようになったのだと思います。
じゃあ、作りたいものを作ることはダメなのか。
そうではないと思っています。
大事なのは、それがエゴなのか、それとも提案なのか。
ただ自分がいいと思うものを押し付けているのか。
それとも相手の価値観を尊重した上で提案しているのか。
この違いはとても大きいです。
最近は「自分が作りたいもの」だけではなく「お客さんがこうしたい」という気持ちを形にすることを意識しています。
それは決して、作りたくないものを無理に作るということではありません。
その人にとっての正解を一緒に探す、そんな感覚に近いです。
ただ、なんでもかんでも応えるわけではありません。
素材や作り、使い心地など、譲れない部分はしっかり持つ。
その上で、色や組み合わせのような余白を残していく。
作りたいものと、求められるもの。
そのどちらかに寄りすぎると、たぶん苦しくなる。
だからこそ、その間にある自分にとってのバランスを探し続けることが大事なんだと思います。
もし、自分が作りたいものだけを作っていると感じたとき。
それがエゴかどうかは、お客さんとの距離で決まるのかもしれません。
ちゃんと向き合っているか。
ちゃんと聞こうとしているか。
そこがあれば、きっとそれはエゴではなく、誰かに届くものになっていく。
そんなふうに感じます。
【今後の出店予定】
■あきうクラフトフェア 手ん店
4月12日(土)-13日(日) | 宮城
■土澤アートクラフトフェア
5月3日(日)-4日(月・祝) | 岩手
■デザインフェスタ Vol.63
5月23日(土)-24日(日) | 東京
革や糸の色選び、使い方やお手入れのことなど「これってどうなんだろう?」と思ったことがあれば、気軽に聞いてもらえたら嬉しいです。
