2026/04/04 20:09

先日、とても印象に残るオーダーをいただきました。
やり取りをさせていただく中で、今月お子さんが生まれる予定とのことを教えていただきました。
生まれてくるお子さんには、青を感じる名前をつける予定で、もともとご自身も青系の色がお好きとのこと。
そんな背景もあって、ターコイズなど青系の革を選ばれました。

色の相談をしながら、経年変化の写真をいくつかお見せしたり、細かい仕様を決めていく中で、ひとつひとつ丁寧に選ばれているのが伝わってきて、この財布にはすでに想いが込められているように感じました。
そして後日、こんなレビューをいただきました。
「もうすぐ産まれてくる子と一緒に育つ革っていうのも素敵だなと思って」
この言葉を読んだとき、ただ嬉しいいというよりも、作り手としてすごく報われたような気持ちになりました。
革は、使い始めてからが本当のスタートです。

新品の状態が完成ではなく、そこから時間をかけて、その人の使い方や過ごし方が刻まれていきます。
日々触れることで、少しずつ色が深くなり、小さな傷が増え、艶が出て、やがてその人だけの表情になっていく。
それは単に「経年変化」という言葉で片付けるにはもったいないくらい、時間そのものが形になっていくような感覚があります。
今回のように、生まれてくるお子さんのタイミングに合わせて使い始めるというのは、その時間の重なり方がとても自然ですごくいいなと思いました。
生まれたその日から使い始めて、お子さんが少しずつ成長していくのと同じように財布も変化していく。

何気ない日常の中で使われながら、気づかないうちに思い出が積み重なっていく。
例えば、初めての外出の日や、少し大きくなってからの家族での買い物、そんな一つひとつの場面にこの財布がそっと寄り添っている。
そう考えるとただの持ち物ではなく、時間を一緒に過ごしていく存在なんだと思います。
無事に生まれたその日から使い始める予定とのこと。
これから先、何年も使っていく中で、革がどんな色に変わっていくのか。
そして、その隣でお子さんがどんなふうに成長していくのか。
ふとした際に財布を見たとき、「あの頃はこうだったな」と思い出せるような、そんな存在になっていったら嬉しいです。
こういうオーダーに立ち会えることは、作り手として本当にありがたいことだなと改めて感じました。
【オーダー品】
めっちゃ入る三つ折り財布
外側:ターコイズ×内側:くすみブルー
糸:イエロー

【今後の出店予定】
■あきうクラフトフェア 手ん店
4月12日(土)-13日(日) | 宮城
■土澤アートクラフトフェア
5月3日(日)-4日(月・祝) | 岩手
■デザインフェスタ Vol.63
5月23日(土)-24日(日) | 東京
革や糸の色選び、使い方やお手入れのことなど「これってどうなんだろう?」と思ったことがあれば、気軽に聞いてもらえたら嬉しいです。
