サボさんのゆるブログ

2026/03/12 18:26

以前、卸サイトでも販売していた頃、プロフィールにこんなことを書いたことがあります。

「自分にとってものづくりとは、呼吸をするのと同じこと。」

今読み返すと、ちょっと恥ずかしいなとも思うんですが、でも感覚としてはわりと近い気がしています。

別に「作らないと生きていけない」とか、そこまでドラマチックな話ではありません。

ただ、長いこと革を触ってきて思うのは、気がつくとやっぱり作業机に戻っている、ということです。

革を切って、磨いて、縫って。

毎日のように同じものを作っていると飽きる事もあるし、疲れる事もあります。

乾燥する冬場は指が割れて同じところに糸が食い込んで痛いです。

でも、しばらく作れない日が続くと、やっぱり落ち着かない。

たぶん自分にとって、ものづくりはそのくらい生活に染み込んでいるものなんだと思います。

自分が作ったものを誰かが買ってくれて、日常の中で使ってくれている。

財布だったら、コンビニで支払いをするときに出したり、どこかのお店でテーブルの上に置いたり、カバンの中で毎日持ち歩いたり。

そういう場面に、自分の作ったものが紛れ込んでいる。

それを想像すると、ちょっと嬉しくなります。

大げさに言うつもりはないですが、こういう瞬間があるから、この仕事はやっぱりいいなと思います。

最近は、経営の話を聞く機会も増えました。

これからの時代はAIがどうとか、ECは難しくなっているとか、もっと違う柱を作った方がいいとか。

たしかにそういう話も大事だと思います。

ただ、自分の場合は結局どんな話を聞いても、最後は作業机の前。

革を触って、糸を引いて、コバを磨く。

その時間が一番しっくりくる。

売上とか、事業としてのことももちろん考えます。

でももし「何が一番怖いか」と聞かれたら、なによりも作れなくなることかもしれません。

体の問題なのか、環境なのか、理由はわかりませんが、もし革に触れられなくなったら、それはすごく寂しい気がします。

亡くなった父も自営業で、農業をやっていて、ほとんど歩けなくなった状態でも死ぬまで田んぼを気にしていたと母に聞きました。

だから自分もずっと、淡々と作っていくんだろうなと思います。

革を切って、磨いて、縫って。

そういう日々の繰り返しが、自分にとってはたぶん一番自然なんだと思います。


今後の出店予定】


パンと音楽とアンティーク

3月28日(土)-29日(日) | 東京


あきうクラフトフェア 手ん店

4月12日(土)-13日(日) | 宮城


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5月3日(日)-4日(月・祝) | 岩手


革や糸の色選び、使い方やお手入れのことなど「これってどうなんだろう?」と思ったことがあれば、気軽に聞いてもらえたら嬉しいです。



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