2026/03/07 20:17
オンラインで革製品を販売していると、基本的には相手の顔が見えません。
どんな方が使ってくれるのか、どんな場所で使われるのか。
そういうことは想像するしかありません。
それでも、やり取りを重ねていくうちに、不思議と距離が近くなっていく感覚があります。
ATELIER SABOのレビューを見ていると、最近は「風間さん」や「サボさん」と名前を書いてくださるお客さんも増えてきました。
それを見ると、なんだか嬉しくなります。
ブランドと買う人という関係ではなく、ちゃんと一人の人として認識してもらえているような気がするからです。
対面販売でも、もちろんそういう関係は生まれます。
ただ「風間さん」とか「サボさん」と呼んでくれるのは、何度かお会いしているお客さんが多い気がします。
考えてみれば当然で、イベントで改めて自己紹介をするわけでもないので。
そういう意味では、オンラインでも良い関係が作れているのかもしれないな、と感じます。
オンライン販売の場合、やはり「実物を見られない」という不安はどうしてもあります。
色の組み合わせや経年変化のイメージ、自分の使い方に合うのかどうかなど、悩むポイントは人それぞれです。
例えば最近も、スエードの小銭入れを使っているお客さんから「小銭を出すときに少しポロポロしてくる感じがあるんですが、この財布は大丈夫ですか?」といった質問をいただきました。
こういう細かいことも、実物を見られないオンラインだと余計に気になりますよね。
もちろん、やり取りをしたからといって、その不安がすべて解決するわけではありません。
それでもメッセージを重ねていくうちに、少しずつ安心してもらえるのかなとは感じています。
例えば、普段持ち歩くものがそれほど多くないならこちらの方が使いやすいかもしれませんね、とか。
この色とこの色で迷っているなら、経年変化を考えるとこちらの色の方が合うかもしれませんね、とか。
作り手としての経験から、そういったアドバイスをすることはできます。
ただ、自分の中で一番気をつけていることがあります。
それは、押し付けないこと。
「これが正解です」といった形で誘導することは、しないようにしています。
そもそも色の組み合わせや使い方に正解なんてありません。
お客さん自身が納得して選んだものが、その人にとっての正解だと思います。
だから、できるだけ選択肢を残すようにしています。
いくつかの可能性をお伝えして、その中でお客さん自身に考えてもらう。
もし迷ったら、また聞いてもらう。
そうやって少しずつ決まっていくのがいいのではないかなと思っています。
こちらが急かしたり、強く誘導してしまうと、心のどこかで「買わされた」という感覚が残ってしまう気がします。
そうではなくて、自分で選んで納得して買った。
そんな満足感というか体験のようなものを、ちゃんと感じてもらえたら嬉しいなと思っています。
【今後の出店予定】
■パンと音楽とアンティーク
3月28日(土)-29日(日) | 東京
■あきうクラフトフェア 手ん店
4月12日(土)-13日(日) | 宮城
■土澤アートクラフトフェア
5月3日(日)-4日(月・祝) | 岩手
革や糸の色選び、使い方やお手入れのことなど「これってどうなんだろう?」と思ったことがあれば、気軽に聞いてもらえたら嬉しいです。
