2026/03/03 17:18
手仕事の品は何が良いのか?

そう聞かれて、凄く考えさせられた言葉です。
大量生産は本当にすごい技術です。
一定の品質を保ち、安定して、たくさんの人に届ける。
価格も抑えられ、特別な思い入れがなくても安心して使える。
それは社会にとって、とても大切な仕組みだと思います。
一方で手仕事が性能で勝っているかと言われれば、必ずしもそうとは言えません。
たくさん作れるわけでもありませんし、効率も良くありません。
そもそも自分がつくるモノに対して、圧倒的な自信があるかと言われれば、そこまでの自信があるわけでもありません。
だから「どちらが優れているか」とは一概に言えないと思います。
モノは、突き詰めればモノです。
革も糸も金具も、素材でしかありません。
でもその「モノ」が人を通る事で少し意味が変わるのではないかと思います。
誰が作ったのか。
どんな時間をかけたのか。
どんなことを考えながら手を動かしたのか。
そして、誰のために作ったのか。
手仕事は、目の前の一人に向き合うことができます。
その人だけが感じている不便さや、その人だけが大切にしたい価値観に照準を合わせることができます。
できることと、できないことを伝えながら、一緒に考え形を探していく。
その過程に、人の温度が生まれます。
完成したモノ自体は、やはりモノです。
けれど、その背景にある時間や対話や想いが重なることで、その人にとってだけの付加価値になるのではないでしょうか。
すべての人に必要なものではないかもしれません。
興味のない人にとっては、ただの革小物かもしれません。
それでも、ある一人にとって大切な存在になれる可能性がある。
「モノを通して、人を感じられること。」
そこに、手仕事の魅力があるのだと、今は感じています。
【今後の出店予定】
■パンと音楽とアンティーク
3月28日(土)-29日(日) | 東京
■あきうクラフトフェア 手ん店
4月12日(土)-13日(日) | 宮城
■デザインフェスタ Vol.63
5月23日(土)-24日(日) | 東京
革や糸の色選び、使い方やお手入れのことなど「これってどうなんだろう?」と思ったことがあれば、気軽に聞いてもらえたら嬉しいです。
