2026/02/14 18:35
お客さんにこんな質問をされました。
「サボさんは、何色が好きですか?」

その瞬間、少し言葉に詰まりました。
普段は僕のほうが「どの色で迷われてますか?」と聞く側なのに、いざ自分が聞かれるとすぐに答えが出てこない。
「この色が一番好きです」と、はっきり言えるものがあるかというと、実はそうでもない。
なぜなら今アトリエサボで使っている色は、基本的に自分が「いいな」と思った色しか取り入れていないので。
好きじゃない色は、そもそも使っていない。
だからこそ「じゃあその中で一番は?」と聞かれると逆に迷う。
ただ限定色はちょっと別で、グレーと優しめピンク、くすみブルーに関しては単体だと特別好きというわけではない色です。
以前も書いたことがありますが、理由はデザインの仕事をしていた時代に見たひとつの広告です。
グレーを基調に、ピンクが差し色として使われていて、それがすごくかっこよかった。
「この二色、こんなふうに合わさるんだ」と、色の組み合わせそのものに衝撃を受けた記憶でした。
色単体が好きだったわけじゃなく、組み合わさったときの空気感が、ずっと頭のどこかに残っていた色合い。
その記憶を思い出して、グレーとピンクを合わせてみようと思った。
それが限定色の始まりでした。
なので、いま一番使ってみたい色は「グレー×優しめピンクです。」と、お客さんにそのまま伝えました。
そんなやり取りをしていて気づいたのは「色ってやっぱり悩むんだな」と。
色を選ぶのって正しいとか間違いがあるわけではないし、使う人が納得いけばそれが正解だと思います。
普段お客さんが色で迷う理由が、いつもよりよくわかった気がしました。
革や糸の色選び、使い方やお手入れのことなど「これってどうなんだろう?」と思ったことがあれば、気軽に聞いてもらえたら嬉しいです。

