2026/02/13 19:06
キングコングの西野亮廣の本が好きで、以前読んだ話の中に、ずっと印象に残っている例えがあります。

たとえば、自分が手術を受けるとします。
そのとき担当の主治医が「今日はちょっとモチベーションが低くてやる気が出ない」と言っていたら、その人に自分の命を任せたいと思うでしょうか。
おそらく、ほとんどの人が不安になるし、正直嫌だと思うはずです。
その話を読んだとき、これは本当にその通りだなと思いました。
仕事というのは、モチベーションが高いか低いかとは、本来あまり関係のないものなのかもしれません。
好きな仕事をしていても、体がしんどい日はあります。
気持ちがどうしても乗らない日もあります。
それは避けようのないことです。
それでも、仕事は待ってくれません。
やると決めたことはやる。
感情とは切り離して、淡々と手を動かす。
今は、そういう感覚で仕事をしています。
会社員だった頃の自分は、完全にモチベーションに振り回されていました。
よく「オンとオフをちゃんと切り替えたほうがいい」と言われますが、当時の自分はずっとオフだった気がします。
今思えば、なかなかのダメ社会人です。
仕事に対して、どこか他人事のような感覚があったのかもしれません。
今は、周りの人に振り回されて自分のペースを崩されることが、ほとんどありません。
人間関係に気を取られて、仕事そのものが進まなくなることも減りました。
その結果、特別に気合が入っていなくても、淡々と続けられるようになった気がします。
ただ、それは「やる気の問題」ではありません。
振り返ってみると、モチベーションに振り回されていた頃の自分は、仕事の責任をどこかで感情に預けていたのだと思います。
気分が乗らないからできない。
やる気が出ないから仕方がない。
そうやって、自分を納得させていた部分がありました。
でも今は「やると決めたのは自分だ」というところに意識があります。
モチベーションがあるかどうかは、仕事を始めるキッカケにはなるかもしれません。
でも、続ける理由にはならないのだと思います。
続けるために必要なのは、気分よりも責任や覚悟なのかもしれません。
もちろん、落ち込む日もあります。
しんどいと感じることもあります。
それでも「今日は気分が乗らないからやらない」という選択をしなくなっただけで、仕事はずいぶん静かに安定して進むようになりました。
特別なモチベーションがあるわけではありません。
ただ、いつも通り手を動かしています。
それだけですが、それが結局のところ、長く続くやり方なのかもしれません。
革や糸の色選び、使い方やお手入れのことなど「これってどうなんだろう?」と思ったことがあれば、気軽に聞いてもらえたら嬉しいです。

