サボさんのゆるブログ

2026/02/09 19:54

同じ話を何度もするというのは、その中に本人にとってわりと大事なものが隠れている場合があるんじゃないかと思っています。

子どもの頃、親から聞かされていた説教くさい話って、ちゃんと聞いていませんでした。

「またその話か」そう思いながら聞いていて、聞いているふりをしていただけだったと思います。

親とか大人って、酒を飲むとだいたい同じ話をします。

昔の話とか、若い頃の話とか。

今思い返してもどうでもよかったな、という武勇伝みたいな話もあります。

でも不思議なもので、そうやって何度も何度も聞かされていた言葉が大人になってからふと蘇るものがあったりします。

一種のマインドコントロールみたいなものかもしれません。

でも確かに、どこかに残っている。

自分の場合なんどもしてしまう話、それは高校の話でした。

行きたくもない工業高校に親に勧められるまま進学しました。

地元は福島のど田舎なので進路の選択肢も狭く、安定した大手の就職先といえば工業系の工場くらいです。

その流れで、工業高校の機械科に入学しました。

入学して3日でもう行きたくなかった。

ルーキーズみたいなヤンキーばかりで、空気が合わないとかそういうレベルじゃなかった。

いつの時代だよ、先輩リーゼントかよ、後ろの席モヒカンかよ、という感じ。

機械科に入ったのに、機械の実習が一番嫌いという本末転倒な現実。

今思い返しても、あの3年間は嫌だったなと思います。

それでも、卒業後は就職せず専門学校に進みました。

これは親に反発して自分で決めた進路でした。

進学したいというよりただ単にそのまま地元で就職したくなかった。

今やっている仕事と、専門学校で学んだことは正直あまりつながっていません。

それでも「あのとき自分で決断した」その感覚だけはなんとなく残っています。

たぶんそこが一番大きかったんだと思います。

この話を実家に帰って酒を飲んだとき甥っ子によく話します。

すると、決まって言われます。

「また始まった」毎回ほぼ同じ流れです。

でもそれでいいのかなと思っています。

今は何も響かなくても、何年かしてどこかでふと思い出してくれたら、それで十分です。

大人が同じ話を何度もするのって、ただ酔っ払っているからじゃなくて、自分の中で強く感じたことを、どうにか残しておきたいからなんだと思います。

同じことを何度も言う。

形を変えながら何度も伝える。

それは特に意味があるものでもない。

また同じ話かと思われてもいい。

それでも何かがどこかに残れば、それでいいと思っています。


革や糸の色選び、使い方やお手入れのことなど「これってどうなんだろう?」と思ったことがあれば、気軽に聞いてもらえたら嬉しいです。



サボさんのゆるブログトップへ
Copyright © セミオーダーできる革小物の店|ATELIER SABO 公式オンラインストア. All Rights Reserved.
// お知らせバナー追従固定