2026/02/06 18:59

先日とあるメッセージをいただきました。
以前息子さんが小さめの長財布を探していて、いろいろ調べてATELIER SABOの財布を選んでくれたとの事でした。
そこから少し時間が経ち、息子さんが帰省したときのこと。
財布を手に取って、色味や質感が使っていくうちにこんなふうに変わるんだ、と感じたそうです。
新品の状態ではなく、使ってきた時間がそのまま表情として現れる。
それを親子で一緒に見て、触れて、感じてもらえたこと。
革という素材は、少し不思議です。
完成形は買った瞬間ではなく、使う人の暮らしや時間と一緒にゆっくり育っていきます。
オンラインストアに掲載している経年変化はほんの一例であり、同じ色でも使い方や環境で全然違う表情に変わっていきます。
だから個人的には、ピカピカの新品よりも「途中」の表情にいちばん惹かれます。
そのメッセージをくださった方は、今回ご自身用にも財布を選んでくださいました。
長年使ってきた長財布から、少しコンパクトなものに買い替えを考えていたタイミングだったそうです。
色味は思っていたよりもシックでかわいさもあり、手に持った感じもすっきりしていてちょうどよかった。
また、ギフト用としてラッピングを選んだ理由について「届いたときに、気持ちが上がるから」と書いてくださいました。
いい買い物ができて気持ちも上がった、という言葉もとても印象に残っています。
財布は、毎日使うものです。
誰かに見せるためでも、流行を追うためでもなく、日常の中で何度も手に取られるもの。
その時間の積み重ねが、いつの間にかその人だけの価値になっていく。
今回のメッセージを読んで、改めて、そう感じました。
ATELIER SABOの革小物が、誰かの時間の一部としてお役に立てるのであればそれだけで、この仕事を続けてきてよかったと思えます。
革や糸の色選び、使い方やお手入れのことなど「これってどうなんだろう?」と思ったことがあれば、気軽に聞いてもらえたら嬉しいです。

