2026/01/30 17:36
ウチで作っている三つ折り財布は「片手だけで使うこと」を前提に作ったものではありません。

特別なユニバーサルデザインでもなく、怪我をしている人のための財布というわけでもありません。
あくまで、日常の中で無理なく使えること。
持ち歩くことが負担にならないこと。
必要なものに、迷わず手が届くこと。
そんな、ごく普通の使いやすさを考えて作った財布です。
そんな中でご注文いただいたお客さんから連絡をいただきました。
「お財布が届く前に骨折をしてしまい、入院することになってしまいました」という内容でした。
文面から察するに、腕を骨折されていて、片手をかばいながら生活されている状況のようです。
それでも「少し不自由な左手でも支えれるくらいで、ほぼ右手だけで小銭も出し入れできているのでとても大満足」そんなふうに、前向きな言葉を添えてくださいました。
三つ折り財布というと、両手で開いて使うというイメージを持たれると思います。
実際ほとんどの人が両手で使われるでしょうし、自分もそうです。
でも、財布自体が軽いこと。
お札・小銭・カードの動作がシンプルなこと。
そういった要素が重なって、完全に片手だけ、というわけにはいかなくても、無理のない動作で扱えたのかもしれません。
ただ、それは狙ってそうしたわけではなく、言われて初めて気づいたこと。
ものづくりをしていると「こういうふうに使ってほしい」という想定は、どうしても生まれます。
でも実際には、こちらの想定とは少し違う場面で、思いがけず役に立つことがある。
そんな、ひとつの出来事。


