2026/01/29 19:48
最近ハンドメイド業界でも「コンサル」という言葉をよく見かけるようになりました。

今まで活動してきて「コンサルに頼ろうかな」と思ったことは、一度や二度じゃありません。
売上が落ちたときや、このまま続けていていいのか不安になったとき、誰かに答えをもらいたいと思う瞬間は何度もありました。
自分のジャンルで言えば、いわゆるハンドメイドコンサル。
そういう人たちを結構真剣に調べていた時期もあります。
無料のセミナーを受けてみたり、発信を追ってみたり。
でもその中でずっと引っかかっていたことがあります。
素性を明かしていないコンサル。
月商何百万円とか、生徒数が何百名とか、教えた人が成功したとか、そういう数字の話はよく出てくる。
でもその人が今まで何を作ってきたのか、何を販売してきたのか、どのくらいの期間どんなやり方でやってきたのか。
そういう肝心な部分が、ほとんど見えてこない。
どれ程の結果を出してきたのかもわからないのに、どうやって信用すればいいんだろう、という疑問が消えませんでした。
どんな商品を、どんな気持ちで作ってきたのかもわからない。
失敗した話も、悩んだ話も出てこない。
あるのは数字の話ばかり。
ものづくりの世界として、どこか不自然に感じてしまいます。
もうひとつ疑問があります。
ものづくりがしたくて始めた人が、なぜコンサルになるんだろう?ということです。
もし自分が手塩にかけて育てたブランドがあったとしたら、時間も労力も気持ちも注いできたブランドがあったとしたら、それをやめるのか、抑えるのかはわからないけど、別の仕事のコンサルに力を入れる理由がどうしても腑に落ちない。
本音を言えば、販売がうまくいかないからコンサルに転向したようにしか感じられないケースも少なくない。
もちろん全員がそうだとは思っていません。
でもそう見えてしまう人が多いのも事実だと思っています。
ちなみに自分はWebのコンサルを受けています。
売上を魔法みたいに上げてくれる人を探したわけではなくて、自分がやってきたことを、少し客観的に見てもらいたかったからです。
何をしてきた人なのか、どんな考えで仕事をしているのかがちゃんと見えていて、この人なら信頼できると思えたからお願いしています。
だから、コンサルという存在そのものを否定したいわけではありません。
ただものづくりはそんなに単純な世界じゃない、ということは強く思っています。
作る人の性格も、生活環境も、得意不得意も、作りたいものも、続けられるペースも、全部違う。
それを「このやり方をやれば売れます」「正解ルートはこれです」と一括りにしてしまうこと自体に、無理があるように思います。
そしてうまくいかなかったときに「努力が足りない」「覚悟が足りない」と言われてしまったら、一番傷つくのは作っている本人です。
数字は大事です。売れなければ続けられないのも事実です。
でも数字だけを追いかけて心が折れてしまったら、それは本末転倒だと思っています。
遠回りに見えても、自分の足で考えて、悩んで作り続けてきた人は簡単には折れない。
少なくとも、僕はそう信じています。
焦らせる言葉に振り回されなくていい。
不安を煽る人より、ちゃんと話を聞いてくれる人を選びたい。
うまくいかない時期があっても、それは失敗じゃない。
ものづくりは、そんなに簡単に結果が出る世界じゃないから。


