2026/01/24 17:52
革小物を作って販売していますが、オーダー品についてはときどき誤解されやすいなと思うことがあります。

それはオーダー品は「完成したモノ」だけを売っているわけではない、ということです。
もちろん、最終的にお渡しするのは「モノ」です。
でもその前に、どの革を使うか考えて、どういう構造にするか判断して、手を動かして、時間をかけて、一つの形にしていく。
その一連の工程すべてを含めて、オーダーだと思っています。
既製品であれば「イメージと違ったから別のものにする」という選択もあると思います。
でもオーダー品は少し違います。
ご注文をいただいた時点で、材料の選定や構造の判断、そして制作の時間が動き始めています。
そこには、あとから差し替えのきかない部分もあります。
制作前であれば調整できる場合もありますが、基本的にはオーダー確定後の内容変更はお受けしていません。
それは冷たい対応をしたいからではなく、そうしないと「作る」という行為そのものが軽く扱われてしまうからです。
革は正直扱いやすい素材ではありません。
時間も手間もかかるし、効率がいいとも言えない。
それでもこのやり方を続けているのは、ひとつひとつにちゃんと向き合って作りたいからです。
大量に作って簡単に入れ替えがきくものではなく「これを作る」と決めて、そこに時間を使う。
その積み重ねが、最終的に手に取ってもらう一つの形になっています。
もしATELIER SABOの革小物を選んでいただけるなら、完成品だけでなく、その背景にある時間や工程も含めて受け取ってもらえたら嬉しいです。
それが、このブランドが大切にしているスタンスです。


