2026/01/15 17:14
父からずっと言われていた言葉があります。
「人に勝たなくていい、自分に勝て」

子どもの頃から何度も聞かされていたので、当時は「またその話か」くらいにしか思っていませんでした。
言っている意味ことはわかるけど、深く考えたことはなかったと思います。
今でもそうですが、どうしたって人と比べてしまいます。
あのブランドはすごく人気だなとか、キラキラして見えるなとか。
そういうのを見ると、やっぱり嫉妬するし、落ち込むこともある。
もともとネガティブな性格なので、その辺は今もあまり変わっていません。
転職して埼玉に出てくる時、餞別と一緒に父から初めて手紙をもらいました。
手紙といっても、本当に一言だけ書いてあって「人に勝たなくていい、自分に勝て」といういつもの言葉でした。
その時はもう自分にも家庭があって、娘も生まれていて、子どもの頃に聞いていた時とは、同じ言葉でも感じ方が全然違いました。
読んだ瞬間、ちょっと泣きそうになったのを覚えています。
父はだいぶ前に亡くなりました。
今はまだ父が亡くなった年齢には達していませんが、それなりにいい歳になった今でも、この言葉を「できている」とは言えないです。
頭のどこかには刻まれているけれど、その通りに生きられているかと言われると、たぶん違う。
比べないようにしようと思っても、比べてしまう自分はやっぱりいる。
ただ、独立してからは、昔より人と比べることは減ったような気がします。
ゼロではないけれど、確実に少なくはなった。
落ち込むこともあるけど、以前ほど引きずらなくなったというか。
じゃあどうしたらいいのか、その答えは今も出ていません。
それでも振り返ってみると、少しずつでも前には進んできたのかな、とは思います。
たぶん父の言葉も「守れたかどうか」じゃなくて、心のどこかに残り続けていること自体が大事なのかもしれません。


