2026/01/07 17:53
今、自分は革小物を作る仕事をしています。

こういう手作りの仕事をしていると「もともと手先が器用だったんでしょう?」みたいに言われたりします。
でもよくよく考えると、自分は別に手先が器用な人間ではなかった。
最初から器用な人は何かを作ったときに、うまくできるようになるのも早いとは思います。
ただ不器用でも下手くそでも、作ること自体が嫌いじゃないから続けてしまう。
誰かに強制されたわけでもなく、上達のスピードは人それぞれだったとしても、時間をかければ少しずつ形にはなっていく。
器用かどうかで言うと、自分より年の離れた兄の方が圧倒的に器用な職人タイプ。
大人になった今でも、休みの日は自分の車をずっといじってたり、釣りが好きで自分のボートを持っていて、その整備や車検まで、全部自分でやってしまうような人です。
子どもの頃もそうでした。
兄はガンダムのプラモデルやラジコンを作るのが本当にうまくて、プラモデルのパーツのつなぎ目はパテで埋め、きれいに塗装して、しかもただ色を塗るだけじゃなく、汚れた感じや使い込んだ感じまで再現していました。
ラジコンも一から組み立てるタイプのものをボディの柄やデザインまで自分で考えていた気がします。
それに比べて自分はというと、プラモデルを作っても、塗装が乾くのを待てない子どもでした。
「もう乾いたかな」と触ってしまって、全然乾いておらず指紋がべったり付く。
ラジコンやミニ四駆みたいに、モーターや機械が絡むものを作って走らせると、なぜか前に進まず後ろに走り出す。
今思い返しても、とても「手先が器用だった」とは言えない子どもだったと思います。
それでも、作ることをやめなかったのは、うまくできないからこそなのか、次はもう少しうまく作りたい、次はもう少しきれいに仕上げたい、気持ちがずっとどこかにあったからなんだと思います。
下手くそだからこそ、失敗したままで終わるのが嫌で、気づいたらまた作ってしまう。
うまくできなかった自分がそのまま引き下がれず今の仕事に至っただけなのかもと思うと腑に落ちます。


