2025/12/12 20:10
偶然の出会いが導いた、新しい定番になるか?

本当は、10月にハロウィンカラーとして紫系の限定色を出す予定でした。
2月頃に革を発注していたのですが、届いたのはまさかの10月。
季節にも計画にも間に合わず、完全にタイミングを逃してしまいました。
「さて、どうしようか…」と考えていた頃、紫の革と同時に届いたサンプル。

最初は全く取り扱うつもりがなかった色たち。ピンク、くすんだライトブルー、蛍光グリーン。
一見ATELIER SABOとは縁遠い 甘め・明るめの色。正直なところ自分の好みではありませんでした。
■ 10年以上前の色の記憶がよみがえった

そのサンプルを眺めていると、ふと昔の記憶がよみがえりました。デザイナー時代、10年以上前に見た広告の配色。
グレー × ピンクの組み合わせ。甘すぎない。媚びない。ただただ「かっこいい」と思わせる絶妙な組み合わせ。
その感覚が瞬間的に蘇り、手元にあったグレーの革とサンプルのピンクを重ねてみると「これ、財布にしたらめちゃくちゃ良いんじゃないか?」そう確信して限定色の企画が一気に動き始めました。
■ グレー×優しめピンク、グレー×くすみブルー

甘さを抑えたくすみ系の美しさ
ピンクを作るなら、もう一つクールな色も欲しい。
そう思って、くすんだブルーとも組み合わせてみたところ…想像以上にかっこよかった。

甘くなりすぎないように全体をグレーで締めることで、男女問わず持てる、落ち着いた上品さが生まれました。
普段淡い色の革は取り入れないのですが「これなら使いたい」と思える仕上がり。
それは、まさにバイカラーの魅力でした。
■ 10年前にはなかった「くすみカラー」の魅力

最近では車でもくすみ系の色が人気ですが10年以上前はほとんど見かけなかったと思います。
ブラック、ホワイト、メタリック、グレーなどの当たり障りない定番色が中心だった時代。
だからこそくすんだ色が持つ深みに昔から惹かれていたのかもしれません。
今回のスモーキーカラーを作ってみて、「この質感と空気感は、今だからこそ作れるものだ」そんな手応えを感じています。
■ 名前に込めた想い「スモーキープラス」

最初は「スモーキーシリーズ」にしようと思いました。でも大手の名前と被ってしまい断念。
ただのスモーキーではない。ピンクにもブルーにも、グレーを足すことで生まれた深みや余韻。
少しだけプラスされたニュアンス を表現したくて「スモーキープラスコレクション」と名付けました。
■ こうしてATELIER SABOに新しい風が吹いた

色々な偶然が重なって生まれたのがスモーキープラスコレクションです。
淡い色が苦手だった自分自身が惚れ込んだシリーズ。
少し前にLINEとメルマガ会員様限定で先行販売をしましたが、お客様からも好評で今までのATELIER SABOとは少し違う空気感を纏っています。
■ 最後に

このシリーズは偶然の出会いから始まったけれど、出来上がってみたらATELIER SABOの新しい定番になり得る存在になりました。
もし手に取っていただける機会がありましたら、その絶妙なくすみ感や光の当たり方で変わる表情をぜひ楽しんでください。



