作り手が本音で語るちょうどいいケア

イタリアンレザーの「マルゴー」について、よくいただくのが「お手入れはどのくらいやればいいですか？」という質問です。

結論から言うと……
あんまり神経質にならなくて大丈夫です。
むしろ、気楽に付き合ってあげた方が、この革は伸び伸び育ちます。

■ まずは ブラッシングについて
馬毛ブラシでサッとブラッシングしてあげると、細かい溝に入り込んだ埃が落ちて美しく経年変化していきます。
ただ……「毎日やらなきゃ！」というような革ではありません。
目安としては 月に1回、思い出したときに軽く。
本当にそれくらいのゆるさで大丈夫です。

■ クリームは必要？ → 基本いりません
マルゴーはオイルをたっぷり含んだ革なので、クリームやオイルを塗らなくても自然にツヤが出てきます。
実際、私自身もこの革を使うようになってから、自分の財布には一切クリームを塗っていません。
試しに塗ってみたこともあるのですが、ちょっと違和感のある質感になってしまって…。それ以来、塗っていません。
「革好きの方ほどクリームを塗りたがる」傾向がありますが、塗りすぎるとムラになる場合もあります。

■ シミが気になる方へ：防水（撥水）スプレーについて
「雨シミを避けたい」という方には、使い始める前に 革用の撥水スプレー を軽くかけておくのがおすすめです。
私はいつも使うのがこちらのスプレーです
Collonil / Water Stop（効果は数ヶ月ほど）
ただスプレーは「経年変化への影響」を気にして使わない方もいます。なので完全にお好みでご使用ください。
私は自分の財布やバッグには必ず最初にかけています。最初にシミになっちゃう方が嫌なので…。

■ 普段のお手入れは「たまに撫でるだけ」で十分
マルゴーは、手の油分で自然にツヤが育つ革です。日常の中では、たまに優しく撫でる程度で十分。
大事なことは、革と気持ちよく付き合うこと。手をかけすぎても、逆に負担になることがあります。

■ まとめ

・月1回の軽いブラッシングでも充分
・クリームは基本不要（塗ると質感が変わることも）
・シミ予防したい人は撥水スプレー
・普段は軽く撫でるくらいで十分
・神経質にしなくても経年変化の幅が広い革

マルゴーは「手間がかからないのに育つ」経年変化の幅が広い革です。ぜひ気楽に、そしてなが～く楽しんでください。

実際に商品を購入する前に、革の質感を確かめたいという方にはATELIER SABOで使用している「革のサンプル」をご用意しておりますので、ぜひご利用ください。

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